【NHK 熊本放送局】“阿蘇を描く”染色工芸家の作品高校教科書の表紙に採用

2022年6月14日（火）NHK「クマロク！」（18：10～19：00）にて放送されました。

NHK NEWS WEB

ろうを使った伝統的な技法で阿蘇の風景を表現している熊本市在住の染色工芸家の作品が高校の教科書の表紙に採用され、１４日、蒲島知事に報告しました。

１４日は、熊本市在住の染色工芸家、高津明美さんが県庁を訪れて蒲島知事に阿蘇の山並みを描いた作品、「蘇る・くまもと」が今年度の高校の国語の教科書の表紙に採用されたことを報告しました。

これに対して、蒲島知事は、「伝統工芸産業は、後継者不足や新型コロナの影響で対面販売が休止されるなど厳しい状況が続くなか高津さんの作品が教科書に掲載されたのはうれしいことだ。全国の人に作品を知ってもらうよい機会だ」と述べていました。

高津さんは、溶かしたろうを筆につけて模様を描くことで、その部分が染料で染まらないようにする、「ろうけつ染め」という技法で５０年あまりにわたって阿蘇をテーマにした作品を制作してきました。

教科書に掲載された「蘇る・くまもと」は、平成２８年の熊本地震後にアトリエも被害を受けるなか、制作したもので、早朝の阿蘇の山並みなどを見て「これから頑張ろう」との気持ちを込めて赤など明るい色で表現したということです。

この後、高津さんは、「教科書を使う高校生は多感な時期で、赤を使っているため強烈に目に入ると思うので何らかの形で印象に残ってもらえたら」と話していました。